AKG K550をリケーブルできるように改造しました。
私は普段電化製品を改造したりするタイプではないので、道具を買い揃えるところから始めましたが、改造は無事に成功しました。
私が行った改造は↓この2点です。
改造後1年半以上使っていますがノイズもなく快適に使えています。K550のケーブルの長さに困ってる方は、ぜひ参考にしてください。
当ページでは私が行った改造の手順・方法を紹介しますが、成功を保証するものではありません。改造は自己責任で行ってください。また、改造することで保証対象外になる点もご理解の上行ってください。
K550の改造に必要な道具と材料
道具
- ドライバー
(外すねじが細いので先端が細いもの) - ペンチ
(配線の外皮・被膜を剥くのに使う) - 丸形やすり(CAN-DO)
(本体にソケットを付ける穴を広げるのに使う) - ハンダごて(ダイソー)
- オーディオ用ハンダ(ダイソー)
やすり・ハンダごて・ハンダは持ってなかったので100均で買いました。ハンダごては100円商品ではなく500円でした。
材料
- ステレオミニジャック(メス)
(マル信無線電機 3.5mmステレオジャック MJ-073H) - ステレオミニジャック(メス)予備
(マル信無線電機 3.5mmステレオジャック MJ-074N) - ステレオミニプラグ(オス)
(AMPHENOL(アンフェノール) KS3PB-AU ミニフォンプラグ)
上の写真はステレオミニプラグ(オス)です。全てCABLECRAFT 音光堂 楽天市場店で買いました。
プラグが480円、ジャックがそれぞれ90円・95円で送料が275円だったので合計992円。道具が756円でしたから合計1,748円の出費です。
1.本体にステレオミニジャック(メス)を取付ける
AKG K550本体 左側のハウジングのコードが出ている穴を利用して、ステレオミニジャック(メス)を取り付けます。
これをすることで、3.5mmステレオミニプラグのケーブルでリケーブルすることができます。
1-1.分解してケーブルを切断する
・左側のユニットのイヤーパッドを外す
イヤーパッドは端部をぐるっと一周引っ張れば外れます。
・ネジをカバーを開ける
細くて小さいネジなので、細めのドライバーじゃないと外せません。
・ケーブルを押さえている部品を外す
コードが引っ張られた時に抜けてしまったり、接続部にテンションがかからないようにケーブル押さえのパーツが付いているので、これを外します。
・ケーブルを切断する
赤・白・黄の3本がまとめられた黒いケーブルを切断します。細い方の黒いケーブルは右側のハウジングへ向かうケーブルなので切ってはいけません。
1-2.穴を広げる
・丸形やすりで穴を広げる
↑この写真で下方向に広げた方が、ジャックを差し込みやすいです。
↓私は上方向に多めに広げてしまったので、最後にナットで固定するときに回せなくて苦労しました。
ジャックのサイズを確認しながらジャストサイズまで穴を広げます。
1-3.ステレオミニジャックをハンダ付けする
・ジャックを固定するナットをコードに通しておく
ハンダ付けした後では通せないので、忘れないようにしましょう。
・ペンチで被膜を剥き、予備ハンダする
私は4~5mmくらい剥きました。そしてハンダを染み込ます予備ハンダをしておきました。
・ジャックをハンダ付けする
今回購入したMJ-073Hというステレオミニジャックは、端子の配置が↓このようになっていました。
- 短い金メッキされた端子:右
- 短い銀色の端子:左
- 大きい端子:GND
ケーブルは【黄色:左・赤色:右・白色:GND】ですので、それぞれの端子にハンダ付けします。
中学の技術の授業以来のハンダ付けでしたのでかなり苦労しました。ハンダのつけ過ぎでゴテゴテになりましたが、しっかり接続する事はできました。
1-4.固定して完成
・ジャックを穴に通してナットで固定する
私は穴を狭い方に広げてしまったので、ナットを回せずに苦労しました。この手順の事を想定して穴を広げましょう。
・完成
蓋・イヤーパッドを元に戻して完成です。
1-5.作業のポイント
K550の本体にステレオミニジャック(メス)を取付ける作業のポイントは「穴を広げる方向に注意する」です。
ハウジングの広がってる方向に広げないと、ジャックを挿入してナットで固定するときにナットが回せなくて苦労します。
私はなんとか力づくで回せましたが、もうちょっと狭かったら物理的に回せない状態(=固定できない状態)になっていたと思います。
↑なぜこうなるのかは、作業する前はイメージしにくいと思いますが、穴を広げながら次の作業について想像力を働かせて、作業しやすい方向に穴を広げましょう。
慣れないハンダ付けも苦労しましたが、見えない部分ですし「ゴテゴテになっても音が出ればいい」と割り切って作業しました。既に何十回もプラグの抜き差ししてますし、何度も落としていますがキレイに聴こえています。素人仕事のハンダ付けでも意外と大丈夫でした。
2.純正ケーブルを切ってステレオミニプラグ(オス)を取付ける
AKG K550の純正ケーブルは3mもあるので、途中で切断して端部にステレオミニプラグ(オス)を取り付けます。
これをすることで、本体にステレオミニジャック(メス)を取付けるで取り付けたジャックに接続できるし、コードが短くなって取り回しが良くなります。
2-1.切断してプラグを取り付ける
ケーブルを切断して部品を通す
分解してケーブルを切断するで取り外した3mの純正ケーブルを、好みの長さで切断して、外皮(1~1.5cm)・被膜(3、4mm)を剥きます。
そして、絶縁スリーブとカバーを通しておきます。
プラグをハンダ付けする
GND(白ケーブル)を一番大きな端子に、左(黄色)右(赤)はプレーヤーと接続してケーブルと端子を接触させて確認しました。
ハンダ付けは端子が小さいし、プラグが動く難しかったです。
絶縁スリーブ・カバーを付けて完成
絶縁スリーブを被せてから、カバーを付けて完成です。
2-2.作業のポイント
ステレオミニプラグ(オス)を取り付けるのに苦労したポイントは「プラグの端子の左右の確認」でした。
私は左右の音の分離が分かりやすい曲を選んで、他のケーブルで聴き比べながら確認しました。「すぐに分かりそう」なんですが、これがなかなか分かりにくくて苦労しました。
まとめ
ここまでAKG K550の改造の具体的な手順を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回の改造(リケーブル化・ケーブル短縮化)くらいなら、こういう作業に慣れていない私でも成功させることができました。
K550のケーブルの長さやリケーブル出来ない点が気になってる方は、ぜひ試してください。
(自己責任でお願いします。)
たった2,000円弱の出費ですごく使いやすくなりますよ。