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手ぬぐいでの立体マスクの作り方を素人目線で詳細解説

手ぬぐいでの立体マスクの作り方を素人目線で詳細解説

この記事では「手ぬぐいでの立体マスクの作り方」を、素人目線で詳細に解説しています。

普段裁縫をしない素人のアラフォーのおじさんが、手ぬぐいで立体マスクを作った全てをここに書いています。

「手ぬぐいで立体マスクを作りたい」と思ってる方は、ぜひ参考にしてください。

最初に断っておきますが20、30分の短時間ではできません。私は型紙を切るところから完成まで1時間かかりました。

難しいところはないんですが、如何せん「裁縫に慣れていない」ので何をするにも時間がかかります。でも↓こんなマスクが作れました。

手ぬぐい製 手作り立体マスク

使い古しの手ぬぐいで作ったのでかなり薄いですが、肌触り抜群で、着け心地も良かったです。

手順は多いですが、誰でもわかるように細かく分けたから多いだけで、ひとつずつの作業はとても簡単です。ぜひ試してください。

(プリーツタイプのマスクは型紙不要で簡単なマスクの作り方で紹介しています。)

目次

  1. マスクを作る準備
    1. 型紙を選んでカットしておく
    2. 道具を準備する
    3. 手ぬぐいのしわを伸ばす
  2. 型紙を使ってパーツを切り出す
    1. 型紙をカットする
    2. 表地・裏地 各2枚ずつ印をつける
    3. 手ぬぐいをカットする
  3. 縫い合わせて形を作る
    1. 2枚重ねて縫い目のラインを書く
    2. 正面部分の曲線を縫う
    3. 縫いしろをカットして広げる
    4. 表地・裏地を合せて縫い目のラインを書く
    5. 上下を縫い、ひっくり返す
  4. ステッチを入れる
    1. 上下の縫い目を整えてアイロンを掛ける
    2. 周りにステッチを入れる
  5. 両端にゴム通しを作る
    1. 三つ折りにしてアイロンを掛ける
    2. ゴム通しを縫う
    3. マスクゴムを通す
  6. まとめ




1.マスクを作る準備

1-1.型紙を選んでカットしておく

まずは型紙を選びます。作り方やサイズで色々ありますが、私は2種類選びました。

私が使う「成人男性サイズ」と、奥さんまたは娘が使う「成人女性サイズ」です。

色々調べた結果、作り方も簡単そうだったので以下の2つにしました。

立体マスクの型紙

あとで解説しますが、この1枚の型紙で表地2枚・裏地2枚 計4枚の布地を切り出して立体マスクを作ります。

1-2.道具を準備する

手ぬぐいマスクを作るための道具

必要な道具に特別なものはありません。実際に使った道具のリストが以下になります。

  • ミシン一式
  • アイロン・アイロン台
  • マスクゴム・ゴム通し・メジャー
  • 型紙・チャコペン
  • 手ぬぐい
  • 裁ちハサミ・糸切りハサミ・まち針

手縫いで仮止めする工程がないので、手縫い用の針・糸は使いませんでした。

1-3.手ぬぐいのしわを伸ばす

手ぬぐいのしわ

準備段階で材料の手ぬぐいにアイロンをかけて、しわを伸ばしておきましょう。

長辺方向の端部が上写真のようによれていることがあるので気を付けましょう。面倒でもこれをしておくと後の作業がスムースに進みます。

2.型紙を使ってパーツを切り出す

2-1.型紙をカットする

マスクの型紙をカットする

型紙を丁寧にハサミでカットします。この1枚で全4枚のパーツ全部に対応できます。

写真右側の曲線部分が型紙では直線の連続になっていて、「大丈夫かな?」と思いましたが、余計な心配でした。出来上がりの曲線は縫い目のラインで形成されるので、全く問題ありません。

2-2.表地・裏地 各2枚ずつ印をつける

私が選んだ立体マスクの作り方は、「表地・裏地各2枚ずつを縫い合わせて作るタイプ」です。

ネット上には色んな立体マスクの作り方・型紙が公開されていましたが、このタイプが「シンプルで簡単そうだった」からコレにしました。

下写真は裏地のパーツ2枚分の印を付けたところです。

型紙で印を付ける

型紙の折り返している部分は、ゴム通しのループになる部分で、裏地には必要ないので折っています。(2枚分くっ付いて印を付けているのは、裁断の回数を減らしたかったからです。離れていて問題ないです。)

表地はこの部分を伸ばして印を付けるので↓このようになります。

立体マスク表地の印

使い古しの手ぬぐいだと穴があったりするし、柄もあるので想像力を働かせて印を付けましょう。私は表の耳に近い部分に少し柄が出るようにしました。「手ぬぐいで作った感」も出ますしね。

2-3.手ぬぐいをカットする

型紙で印を付けたラインに沿ってカットします。

カットするときに気を付けるのは、ラインの「内側」「外側」どちらでカットするのかを「統一する」ことです。

統一しないとラインの幅の数ミリ分大きさが合わないことになります。

立体マスクのパーツ

これでパーツが揃いました。いよいよ次から「ミシンを使って縫う」段階へ進みます。

3.縫い合わせて形を作る

3-1.2枚重ねて縫い目のラインを書く

まず、表地・裏地それぞれを重ねますが、完成した時に外側にくる面を内合わせで重ねます。

マスクのパーツを重ねた写真

この生地の場合、柄が表も裏も関係ない感じなので気にしませんが、生地や柄の構図によっては表裏を間違えられない場合の方が多いでしょう。気を付けましょう。

まち針で留めてから、下写真のように外側から1cmの幅(縫いしろの幅)で点を付けて、最後に点を結んで縫うラインを書きます。表地・裏地 両方行います。

縫いしろの印の付け方

裁縫に慣れた人はフリーハンドで同じ幅で縫うでしょうし、ラインを引くにも簡単に引く方法があるのかもしれませんが、素人は手間を惜しむとろくな結果にならないので、このようにしました。

私は上写真のように、何も考えずに「曲線が左側」になる布の置き方で縫いしろのラインを書きました。この場合、ミシンで縫う時も同じ向きになるので、ミシンの狭い側に布が大きく出ます。

これが私はとても縫いにくかったです。だから2枚目は逆になるように「曲線が右側」の置き方でラインを書きました。

ミシンで縫う時のことも想像してラインを書きましょう。

3-2.正面部分の曲線を縫う

立体マスクの正面の曲線のラインは、ここの縫い方で決まるのでかなり重要な工程になります。

描いたラインに沿って縫うだけなんですが、なかなか難しかったです。

正面部分の曲線を縫う

下手くそなんで一番遅いスピードで縫ったんですが、キレイなアールは描けませんでした。(下写真くらいの倍率なら目立ちませんが、拡大するとガタガタです。)

正面の曲線を縫った後

これも表地・裏地 両方行います。

3-3.縫いしろをカットして広げる

この工程は表地・裏地を縫い合わせる前の準備で、縫いしろが邪魔にならないように細工します。

1cm幅の縫いしろに、裁ちハサミで放射状に切り込みを入れます。私は幅1cmくらいにしました。

縫いしろを放射状にカットする

当たり前ですが、縫い目を切らないように注意しましょう。

カットした縫いしろは、外側に折り開いてアイロンで型をつけます。

縫いしろを開いてアイロンを掛ける

これを表地・裏地 両方やります。出来上がりは↓こんな感じ。

縫いしろを開いた後

なかなか細かくて面倒な工程ですが、これをしないと表地・裏地を合体させられません。

3-4.表地・裏地を合せて縫い目のラインを書く

いよいよ表地・裏地を合体させます。

まず、表地・裏地それぞれを開いて、縫いしろがビラビラしていない方同士を合わせる形で重ねます。この工程の後にひっくり返すので、縫いしろのビラビラが外側で正解です。

まち針で留めて、上下に縫い目のラインを引きます。私は少しでも大きめにしたかったので7mm幅にしました。

表地・裏地を合せて、縫い目のラインを書く

今この記事を書きながら思ったんですが、開いて重ねる前にラインを書いた方が書きやすいと思います。

ラインを書くのは裏地ですから間違えないようにしてください。

3-5.上下を縫い、ひっくり返す

マスクの上下を縫い合わせます。前項で描いたラインに沿って縫うだけです。

上下を縫いつけた写真

これまた、立体型なので真ん中付近が生地がよれて縫いにくかったです。何度も止めながら、上下がずれない様に合わせながら少しずつ縫いました。

縫えたらサイドの穴から指を突っ込んでひっくり返します。

ひっくり返しているところ




4.ステッチを入れる

4-1.上下の縫い目を整えてアイロンを掛ける

ひっくり返しただけでは、上下のラインがビシッとしないので、この工程で整えます。

まず内側に指を突っ込んで、縫い目を外側に押し出しながらアイロンを掛けて型をつけます。

縫い目を整える

上下のラインを整えたのが下写真です。ここまでくると立体マスクらしくなります。あと一歩なので頑張ってください。

アイロンをかけた後

4-2.周りにステッチを入れる

上下の外側の形にそって縫い目を入れます。これをステッチと言うそうです。

(ステッチの目的は「縫いしろを安定させて形を安定させるため」だそうです。私もはじめて知りました。)

上下のステッチ

できるだけ外側ギリギリに入れるものなんですが、私は3~3.5mmくらいになりました。

5.両端にゴム通しを作る

5-1.三つ折りにしてアイロンを掛ける

いよいよ最終工程です。両端にゴム通しのループを作ります。

表地の両サイドを三つ折り(2回折る)にしてループを作るんですが、最後に裏地も一緒に縫える場所で折りましょう。

ゴム通しのループの折り方

細くし過ぎると裏地を縫いそびれて、下写真のようにはみ出してきます。

ゴム通しの失敗例

出来上がった時は気づかなかったんですが、洗濯して干す時に見たらこの有様でした。気を付けましょう。

5-2.ゴム通しを縫う

これが最後の縫う工程です。

ゴム通しを縫う時は、上下をしっかり返し縫いしましょう。

ゴム通しを縫う時の注意点

意外とズレやすいので、丁寧にゆっくり縫いましょう。前項の失敗は「幅を細く折ってしまった」のと「縫いながら折り目がズレてしまった」のが原因です。

5-3.マスクゴムを通す

マスクゴムを通して、結んで、結び目をループに隠したら完成です。

ゴムの結び目はループに隠す

ゴムの太さ、素材、強度、顔の大きさでゴムの長さは変わりますが、私は26cmに切って使いました。使ったのはふわふわのマスクゴムです。(6コール、8コールの平ゴムだともっと長くなると思います。)

これで手ぬぐいで作る立体マスクの完成です。お疲れさまでした。




まとめ

この記事では「手ぬぐいから作る立体マスク」の作り方を詳細に解説しました。下写真のようなマスクが作れます。分からないところなんて無いですよね?

立体マスクを試着した写真

細かく分けたので工程は多いように感じるかもしれませんが、難しいことや特別な技術が必要な工程はありません。

どアップで見れば荒がたくさん見えると思いますが、素人でもこんな立体マスクが作れて満足です。僕が作れたんですから皆さんもきっと作れます!

手ぬぐいじゃなくても、ガーゼ生地はもちろん、着古したTシャツなんかでも作れます。

下画像は、子供が2、3歳頃に着ていた服で作った立体マスクです。5歳児用の小型タイプです。

子供の肌着で作った立体マスク

 

Special thanks

作り方は「【無料型紙あり】20分で完成!立体マスクの作り方 | nunocoto fabric」で勉強させてもらいました。プロの解説を読みたい方は↑こちらのページをご覧ください。