ビッグローブ光を利用し始める前の開通工事について、実体験に基づいたレビューを交えて詳しく解説しています。
特に↓こういう疑問にお答えします。
- 開通工事って何をするんだろう?
- 壁に穴開けられたりするのかな…。
- 光コンセントあるけど工事はあるの?
この記事で分かること
- ビッグローブ光の工事内容が分かる写真付きレビュー
- ビッグローブ光の工事費・工事内容の注意点
- 工事不要(無派遣工事)になるケースと例外
目次
ビッグローブ光の工事内容【レビュー】
私は2020年10月23日に、ビッグローブ光の開通工事をしてもらいました。その時の様子を、写真を交えて紹介します。
ビッグローブ光で「どんな工事をするか」が気になってる方は参考にしてください。ちなみに我が家の条件は以下の通りです。
- 賃貸(公営住宅)
- 戸建て
- 光回線の使用歴なし
- 光電話・光テレビ契約なし
それでは順番に紹介していきます。
1.光ファイバーを宅内へ引き込む
まず、光ファイバーケーブルを宅内へ引き込む工事です。
光ファイバーケーブルを、最寄りの電柱から目立たない軒下を這わせて、換気口から宅内へ引き込みました。
内側から見ると↓こんな感じです。(換気口のカバーが外してあります。)
光ファイバーケーブルは、想像以上に細い線でした。電話線やLANケーブルよりかなり細いです。
ですから、換気口・換気扇のすき間やエアコンのダクトから引き込むことが多く、作業員の方も「壁に穴をあけることは滅多にない」と言ってました。
電話線の管は細すぎて入らなかった
換気口から引き込む前に、電話線を引き込んでる管から光ファイバーを入れようとしたんですが、管が細すぎて入りませんでした。
電話線と一緒にできれば、コンセント・モジュラージャックがある場所(下写真)に光コンセントが付くので、一番シンプルで良かったんですが、あえなく断念しました。
それで、パソコンを主に使う部屋の換気口から、光ファイバーを引き込もうということになったんです。
2.光コンセントを設置する
続いて、光コンセントを設置する工事です。
換気口のカバーを戻して、端から光ファイバーケーブルを出しました。
そして目立たないように、窓枠沿いに細いケーブルカバーを貼りつけて光コンセント設置場所(下写真)まで配線しました。配線した長さは約3mくらいです。
光コンセントの設置場所は、ONU(光回線終端装置)を設置する場所の近くです。ONUは電源が必要なので、「コンセントが近くて邪魔にならない場所」をあらかじめ決めておくとスムーズです。
特に「旦那が仕事で奥さんが工事に立ち会う」みたいなケースは要注意です。事前にいくつか候補を決めておきましょう。
光ファイバーケーブル本線の細さがすごい
これまで写真に写っていた黒い線でも、十分細いと感じてたんですが、中身の光ファイバー本線は本当に細くてビックリしました。下写真をご覧ください。
細すぎて見えないかもしれませんが、右端の髪の毛より細いのが本線で、水色の部分が被覆1枚です。
被覆を剥がす作業も、専用工具を使って本線を傷つけないように慎重に行っていました。
切断するのも普通のニッパーではなく専用工具でした。なぜか聞くと「断面の角度がとても大事」と教えてくれました。
髪の毛より細い線なのに、断面の角度が大事ってすごいですよね。
3.開通確認をしてONUと接続する
続いて、開通確認をしてONUと接続する作業です。
まず、光コンセントと測定機器(写真下中央)をつないで開通確認をします。
開通確認は外で作業してる方と電話しながら行っていました。聞くと、少し離れた電柱で、我が家に引いた光ファイバーケーブルを本線に接続する作業をしていたそうです。
並行してONUをパソコンと繋いでなにか作業した後、開通が確認できたら光コンセントとONUを接続して、通信速度のテストをしていました。
本来このテストで「ある程度の速度」が出ていれば、ONUを設置して終了なんですが、我が家の場合テストの結果が悪かったようです。
速度が遅く配線を再確認する
具体的な数値は教えてくれませんでしたが、「とても開通したと言える速度じゃなかった」そうで、また外から配線の確認をしていました。
作業員の方は「接続部と折れ曲がってる部分を確認する」と言っていました。
どこが悪かったのかは分かりませんが、原因を潰せて適正な速度になり一件落着しました。
4.ONUと無線LANルーターを設置する
いよいよ最後の工程、ONUと無線LANルーターを設置する作業です。
私はメタルラックの壁際に、段ボールを敷いて置いてもらいました。コンセントは近くになかったですが、余っていたタップを引っ張り出して使いました。
今はこの前に荷物を置いているし、ONUもルーターも全く見えません。Wi-Fiさえ飛んでくれれば、機械は見えなくてもいいんですwww
そして、開通直後の通信速度がこちら。
その後も安定して速い速度で使えていて大満足です。
無線LANルーターの接続・設置はサービス
本来、開通工事に含まれるのはONUの設置までで、無線LANルーターの接続・設置はしてくれません。
私は工事前に自分で買って、目につく所に箱を出していたので「接続しましょうか?」と言っていただけましたが、レンタルだと開通確認後の発送なのでこうはいきません。
もし、ルーターの設置までやって欲しいなら、事前に買って用意しておくのがいいでしょう。(あくまでサービスなので、やってくれるとは限りません。)
5.ビッグローブ光の工事の感想
意外と時間がかかることもある
我が家の場合、開通確認の速度が悪くて配線の確認をしたので、合計2時間くらい(午後1時半~3時半)かかりました。
もっと短時間で終わると思っていたので、「意外と時間がかかるもんだ」と感じました。というわけで、工事時間を短く見積もって工事後に予定を入れるのはやめましょう。
ただ時間がかかっても、きっちり作業してもらえて良かったです。
我が家に来た方は「最初から上手く配線できてたら良かったんですけどね」と謙遜してらっしゃいました。
光コンセント・ONUの設置場所を決めておくべき
↑これ結構重要です。うちは、私が立ち会えたから良いですが、奥さんだったらONUの設置場所が決まらず右往左往したと思います。
ONUの設置場所が決まらないと、光ファイバーケーブルを引き込む場所も決まらないので、作業が全く進みませんからね。
詳しい人が工事に立ち会えない場合は、ONUと光コンセントの設置場所の候補を「いくつか決めておくべき」です。
ただ、その部屋に光ファイバーケーブルを引き込む場所がないと設置は難しいです。ですから「引き込む場所」も踏まえて、いくつか候補を考えておきましょう。
というわけで、ここまでがビッグローブ光 開通工事のレビューでした。工事の時間は余裕をもって、工事前に「ONUの設置場所」を決めておきましょう。
ビッグローブ光の工事費
ビッグローブ光の工事費は、契約するプランと建物の種別によって異なります。
プラン別の工事費と、工事費に関する注意点を紹介します。
2021年4月から工事費の設定が変更になりました。具体的には、変更前より安く、支払期間が短くなったので、契約期間の3年で解約しても残債が発生しなくなりました。
3年プランの工事費
ビッグローブ光 3年プランを新規契約する場合の工事費がこちらです。
建物種別 | 屋内配線を新設する場合 | 屋内配線を新設しない場合 | 工事費値引き |
---|---|---|---|
戸建て | 19,800円 (550円×36回) |
8,360円 (初回275円・ 2回目以降231円×35回) |
分割支払い額と同額 |
集合住宅 | 16,500円 (初回715円・ 2回目以降451円×35回) |
8,360円 (初回275円・ 2回目以降231円×35回) |
分割支払い額と同額 |
3年プランの新規契約の場合、ビッグローブ光の公式キャンペーンや、工事費値引きのある代理店のキャンペーンを選べば、分割支払い分と同額を値引きしてくれるので、工事費は実質無料です。
支払回数が36回ですから、3年で解約したり他社に乗り換えても残債は発生しません。
2年プランの工事費
ビッグローブ光 2年プランを新規契約する場合の工事費がこちらです。
建物種別 | 屋内配線を新設する場合 | 屋内配線を新設しない場合 | 工事費値引き |
---|---|---|---|
戸建て | 19,800円 (825円×24回) |
8,360円 (初回517円・ 2回目以降341円×23回) |
分割支払い額と同額 |
集合住宅 | 16,500円 (初回814円・ 2回目以降682円×23回) |
8,360円 (初回517円・ 2回目以降341円×23回) |
分割支払い額と同額 |
2年プランの新規契約の場合、NNコミュニケーションズなどの2年契約できる代理店を選べば、分割支払い分と同額を値引きしてくれます。
2021年3月までは、初回の工事費が3,000円で、この3,000円が値引きされないシステムでしたが、2021年4月からは全額値引きされて実質無料になりました。
ここまでがビッグローブ光 工事費の基本です。次項では工事費に関する注意点を紹介するので、必ず目を通してください。
工事費に関する3つの注意点
1.新規の場合 派遣工事なしでも工事費がかかる
ビッグローブ光の新規契約の場合、派遣工事なしでも工事費がかかります。3年・2年プランどちらも2,200円です。
新規というのは、ビッグローブ光を申し込む前に、NTT東日本・西日本のフレッツ光や、ビッグローブ光以外の光コラボを利用していない場合をさします。
フレッツ光からの乗り換えは「回線転用」、他の光コラボからの乗り換えは「事業者変更」と言います。
ですから、家に光コンセントがあっても、それまで光回線を使っていなければ「新規」になるので工事費無料にはなりません。注意しましょう。
2.土日・祝日に工事すると3,300円プラス
ビッグローブ光の工事を、土日・祝日に行うと3,000円の追加費用がかかります。
公式キャンペーンの場合、下写真のような選択項目があるので、3,000円の追加が嫌な方は「いつでも良い※平日の最短の日程を調整します」を選びましょう。
3.2年プランだと移転工事費がかかる
ビッグローブ光を2年プランで契約すると、指定利用期間中の移転(引っ越し)に移転工事費がかかります。これが3年プランだと何度でも無料です。
移転工事費は、NTT東日本・西日本のエリアを移動しない場合は2,200円~9,900円、エリアを移動する場合は2,200円~19,800円です。
東日本・西日本エリアを移動する場合、新規契約の工事費と同額の移転工事費がかかってしまいます。
ですから、指定利用期間中に引っ越し・移転の可能性がある方は、3年プランがおすすめです。
ビッグローブ光の工事内容
ビッグローブ光の工事内容を紹介します。戸建て・集合住宅タイプ それぞれの工事内容を紹介します。(私が実際に経験した開通工事のレビューはこちらで紹介しています。)
開通工事は立ち合いが必要で、時間は概ね30分~2時間程度です。
戸建てタイプの工事内容
ビッグローブ光 戸建てタイプの工事は、以下の内容・順序になります。
- 光ファイバーケーブルを最寄りの電柱から外壁へ引き込む
- 電話の配管やエアコンダクトなどから室内へ引き込む
- 室内に光コンセントを設置する
- 光の信号を確認して、ONU(光回線終端装置)を設置する
室内へ光ファイバーケーブルを引き込む際、電話線の配管が使える場合は電話線の配管を使って引き込みます。そして、今モジュラージャックがある場所に光コンセントが設置されます。
しかし我が家の様に、電話線の配管が細すぎる場合は、エアコンダクト・換気扇・換気口のすき間を利用して引き込みます。うちは換気口のすき間から引き込みました。
作業員の方に「壁に穴をあけることもあるんですか?」と聞いたら、「滅多にないですね」と仰ってました。
穴を開けるとしても、直径1cm程度のすごく小さい穴だそうです。
室内に光ファイバーケーブルを引き込んだら、光コンセントを設置して、専用ケーブルでONU(光回線終端装置)と接続します。通信速度の確認ができたら工事終了です。
集合住宅タイプの工事内容
集合住宅タイプの場合、建物の共用スペースまで光ファイバーケーブルが引き込まれている場合が多いので、電柱から建物へ引き込む工事をすることは少ないです。
ビッグローブ光 集合住宅タイプの工事は、以下の内容・順序になります。
- 共有スペースから部屋まで光ファイバーケーブルを配線する
- 室内に光コンセントを設置する
- 光の信号を確認して、ONU(光回線終端装置)を設置する
集合住宅タイプの場合、共有スペース(MDF室など)で作業しなければいけませんので、管理会社や大家さんに工事日をつたえて対応してもらいましょう。
光ファイバーケーブルを室内まで引き込めたら、光コンセントを設置してONUを接続して工事終了です。
戸数の少ない集合住宅や、古いアパートの場合、光ファイバーケーブルを外から直接室内に引き込む場合があります。(この場合、集合住宅タイプではなく戸建てタイプの料金プランになります。)
ONUから先の作業は利用者が行う
開通工事で作業してもらえるのは、ONUの設置と開通確認までで、そこから先は利用者が行います。
どんな作業が残っているかというと、「無線LANルーターの接続」「Wi-Fi機器の接続設定」の2つです。
「無線LANルーターの接続」は、基本的にLANケーブルでONUと接続して、電源につなぐだけです。
続いて「Wi-Fi機器の接続設定」ですが、無線LANルーターに電源が入れば、自動でWi-Fiが飛び始めます。パソコンやスマホ・タブレットで、該当するSSIDを選択してパスワードを入力すれば完了です。
SSID・パスワードはルーターの説明書や、付属のカード(上写真)に記載されています。
これでWi-Fiにつながれば、開通工事・作業は終了です。ビッグローブ光でゲーム・動画やあらゆるインターネットコンテンツが楽しめます。
ビッグローブ光が工事不要になるケース
ここまで、ビッグローブ光の開通工事について詳しく紹介してきましたが、工事不要(無派遣工事)になるケースもあります。
工事に立ち会う必要ないし、新規でも工事費が安いので、出来れば工事不要が良いですよね?
室内に光コンセントがある場合
ビッグローブ光で工事不要になるケースは、室内に光コンセントがある場合です。
この記事内でも何度か紹介しましたが、下写真のようなものです。
これは分離型タイプで、光ファイバーケーブルを壁内の配管を使わず、露出配線しているケースで使われる光コンセントです。
新築の時に設置されたものや、壁内の配管を通している場合は、コンセントやテレビのと一体になっている一体型タイプの光コンセントになります。
この光コンセントが「ある」のが、工事不要(無派遣工事)の大前提になります。ただ、あるからと言って必ず工事不要になるわけではありません。注意してください。
【例外】光コンセントがあっても工事が必要ケース
ここでは光コンセントがあっても、工事が必要になるケースを紹介します。
光コンセントがあるだけで配線されていない
最近の新築の集合住宅だと、未入居でも部屋に光コンセントが設置されている場合があります。
ただ、光コンセントはあっても、光ファイバーケーブルが配線されていない状態では当然使えません。新築じゃなくても、歴代の居住者が誰も光回線を利用していない場合も、このケースに該当します。
この場合、派遣工事で室内の光コンセントまで配線してもらう必要があります。
光コンセントの情報がNTTにない
光コンセントがあって、光ファイバーケーブルが配線されていても、その情報がNTTにない場合は、派遣工事が必要になります。
ビッグローブ光で工事不要(無派遣工事)になるのは、NTTのシステムに光コンセントの情報があって、その住所のどの部屋の光コンセントに信号を流せばいいのか分かる場合だけです。
前住居者が、わざわざ派遣工事で解約した場合は、NTTのシステムに情報がない場合が多いです。
この場合も、派遣工事で光コンセントの状態を確認して、NTTのシステムと紐づけする必要があります。
光コンセントの故障・ケーブルの断線など
最後のケースです。光コンセントがあって、配線されていて、NTTに情報が残っていても、光コンセントが故障していたり、光ファイバーケーブルが断線している場合は当然使い物になりません。
この場合、工事不要(無派遣工事)という通知がきて、開通日が指定されるわけですが、開通日に「ONUを接続しても使えない」という状態になります。
ここから改めて派遣工事の日程を調整することになりますので、余計に時間が掛かってしまいます。
止むを得ませんが、このパターンが一番面倒で、結果的に開通までに一番時間が掛かります。
まとめ
当記事では、ビッグローブ光の工事について、工事費・工事内容・時間などを詳しく解説してきました。私が実際に経験したレビューも参考にしていただけると思います。
要点をまとめると、以下の6点になります。
- 新規開通工事にかかる時間は30分~2時間程度
- 壁に穴をあけるケースは非常に稀(エアコンダクトや換気口を使う)
- 工事前にONUを設置する場所を決めておいた方が良い
- 工事費は指定利用期間で解約すると残債が発生する
- 新規の場合、派遣工事なしでも工事費がかかる
- 光コンセントがあっても派遣工事になる場合がある
この記事が、ビッグローブ光の工事について不安を感じている方の参考になれば幸いです。