ゼンハイザーの有線イヤホン IE40 Proのレビューをお届けします。
価格.com・Amazon・e-イヤホンなどのレビューで「コスパが凄い」と絶賛されているイヤホンですが、「その実力は素人にも分かるのか」購入して試してみました。
1万円以上するイヤホンですから、ちょっと買うのに覚悟いりますよね。私もレビューチェックしまくって2020年4月に買いました。
最初に断っておきますが、このレビューを書いている私は、オーディオのプロでもマニアでもありません。音楽を聴くのが好きなアラフォーのおじさんです。
ですから、専門的なレビューを読みたい人は他のサイトをご覧ください。
掲載してるのは以下の手持ちの安物イヤホン、中古ヘッドホンとの比較です。何万もする高級機との比較はありませんので期待しないでください。素人による素人向けのレビューですので悪しからず。
目次
【結論】コスパが良いおすすめできるイヤホンでした!
ゼンハイザー IE40 Proを購入して約1年以上ちましたが、音質・着け心地・デザインなどトータルで非常に満足しています。思い切って買って良かったです。
音質は高音から低音まで過不足なく鳴っていて、長く聴いていても疲れません。
私はクラシックやジャズを仕事中によく聴いているんですが、楽器の音がごちゃ混ぜにならずクリアに分かれて聴こえます。楽器が鳴っている位置もよくわかるので臨場感を感じます。
それまでは、オーバーイヤーヘッドホンのAKG K550 MK2を愛用していたんですが、IE40 Proの方がかなり解像度が高いように感じます。くっきりハッキリ聴こえるので聴いていて楽しいです。
買う時は「メインはヘッドホンで、重さに疲れたらIE40Proを使おう」と思っていたんですが、実際は逆でIE40 Proを使う時間の方が長いです。
1万円ちょっとでこの音質ですから、「コスパが良い」と多くの人がレビューするのも分かると思いました。ちょっと良いイヤホンが欲しい人に、おすすめできるイヤホンです。
ここからは、↑この結論にいたった理由や、他のイヤホンとの比較レビューを書いていきます。
【追記】IE40 Pro販売終了 後継機はIE100 Pro
残念ながら当記事でレビューしているIE40Proは、2021年3月に販売終了が発表されました。そして後継機はIE100 Proという名称で、2021年6月17日に発売されました。
というわけで、今IE40 Proを調べている方は、少し高いかもしれませんがIE100 Proが選択肢になると思います。
出典
・ゼンハイザー、「IE 40 PRO」販売終了。後継モデル「IE 100 PRO」を発表 – PHILE WEB
・Sennheiser IE 100 PRO – ダイナミックインイヤーモニタリングイヤホン
今まで買ったイヤホンで一番気に入っている
IE40 Proが今まで買ったイヤホンで一番気に入っています。実は、今はもう全部手元にありませんが、2017年頃にイヤホンにハマって「ちょっと高いイヤホン」をいくつか買いました。
買ったのは以下の3つです。(カッコ内は購入時の価格)
- ONKYO E700M(8,806円)
- ソニー XBA-300(中古 16,000円)
- SHURE SE535-V-J(中古 23,500円)
最初に買ったのがE700Mで、当時「イヤホンに9,000円なんて」と躊躇したことを覚えています。でも期待値を上回らずにすぐ手放して、「もっと良い物を」という考えで高いイヤホンに走りました。
リケーブルしたりポタアン買ったり、大した額じゃありませんが散財しました。
細かい音質の感想は忘れましたが、全部手元にないということは「満足できなかった」わけです。
イヤホンの満足感は、これまでの経験上「買った金額と期待値の差」だと私は思っています。音質が良くても期待値を上回らないと、「満足できない」と感じてしまいます。
この点でIE40 Proは完全に期待値を超えてくれました。
IE40 Proを安物イヤホンと比較した感想
「こんなイヤホンと比べるな」と怒られるかもしれませんが、手持ちの安物イヤホン2つ「iPhone純正イヤホン・2,000円くらいだったSHE9712」とIE40 Proを比較してみました。
プレーヤーは以前中古で買ったFiiO X3 2ndで、DAC-X6JというDACを通して、クラシックのアルバムを聴いて比較しました。
iPhone純正イヤホンとの比較
初代のiPhoneSEに付いてきたイヤホンと、IE40 Proを比較します。
かなり久しぶりに引っ張り出して聴きましたが、そこまで酷くないですね。まずそこに驚きました。(僕の耳がバカなのかもしれませんが…)
とは言え、スマホに無料で付いてくるイヤホンですから歴然とした差がありました。
聴き比べたのは↑このクラシックアルバム「J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲」のFLACファイルです。
IE40 Proは音の厚み・空気感を感じる
一番に感じたのは、IE40 Proだと「ひとつひとつの音の厚みを感じる」という点です。
iPhoneのイヤホンもそれなりに解像度が高くて、1音ずつ聞分けられますが、音の終わり方が「尻切れトンボ」のように余韻が残らない印象を受けました。
同じ音源を再生しているのに、受取れる情報量が全然違います。
次に印象的だったのが、IE40 Proだと「楽曲の空気感が感じられる」ところです。
文章で表現するのが難しいですが、iPhoneのイヤホンだと「耳の中で左右のイヤホンが鳴ってる感じ」なんですが、IE40 Proだと「頭で演奏を聴いている感じ」がします。
ひとつひとつの音は分かれているんですが、楽曲全体の一体感を感じるんです。
具体的にどういう中身の差で、↑こういう違いが生れるのかは分かりませんが、同じ曲を聴いても受け取る印象が全然違います。
あと、分かりやすく「IE40 Proの方が遮音性が良い」です。iPhoneのイヤホンだと、音楽を再生していてもキーボードの音が8割くらい聞こえるのに対し、IE40 Proだと1、2割まで減ります。
隣の部屋の家族の声も気になりません。在宅ワークにはピッタリです。
2,000円くらいのイヤホンとの比較
次に2014年に2,000~3,000円くらいで買ったPHILIPS SHE9712というイヤホンと、IE40 Proを比較します。
購入当時Amazonの人気ランキングで1位だった記憶があります。今はもちろん廃盤になっていて売っていません。
これも久しぶりに聴きましたが、思いのほか悪くないです。2、3,000円とは言え付属のイヤホンじゃないので、前項のiPhoneイヤホンより良い音です。
聴き比べたのは↑このクラシックアルバム「高嶋ちさ子 クラシカル・セレクション」のFLACファイルです。
IE40 Proの自然な音の再現している
一番最初に感じたのはSHE9712がIE40 Proより「高音がトゲトゲしい」という点です。
SHE9712だけしか使っていなかった頃は何も感じなかったんですが、IE40 Proと聴き比べるとハッキリ感じます。同じように低音も少し強調されているように感じます。
高音・低音が力強くアレンジされているからか、音の厚みや響きを感じますが聴いていて疲れます。その点IE40 Proは自然な音の厚みで疲れません。
次に感じたのがSHE9712がIE40 Proより「音場が狭い」という点です。
SHE9712だと頭の中央付近で音が鳴ってるように感じるんですが、IE40 Proだと2周りまわりくらい広く感じます。ですからIE40 Proの方が聴いていて心地いいです。
SHE9712を一聴しただけだと「なかなか良いじゃん」と感じるんですが、IE40 Proと交互に聴き比べると実力の差をハッキリと感じます。
まとめ
IE40 Proはとても良くできたイヤホンだと思います。私の数少ないイヤホン・ヘッドホンの所持歴での感想になりますが、満足感の高いイヤホンだと思います。
私は新型コロナウィルスの流行に伴う小学校の休校で、子供が家に常に居ることになり、IE40 Proを耳栓替りに買いました。オーバーイヤーヘッドホンは、長時間使ってると重くて疲れますからね。
他にも色々候補があって、final E3000も最後まで候補に残っていました。
価格がIE40 Proの半額以下だし、評判もすごく良かったので悩みました。私はこういう時に安い方を買うと、それがどんなに良くても「高い方がよかったんじゃ?」と思うのが分かりきっていたので、IE40 Proを選びましたwww
結果的にIE40 Proを買って正解でした。長く愛用したいと思います。
Amazonや価格.comのレビューに、「ケーブルが簡単に抜ける」という声がいくつかありましたが、私は約1年使って一度も外れたことがありません。リケーブルしないから外したこともありません。参考までに。