ヤマトから突然LINEメッセージ驚きますよね?
私も「友だち登録」した覚えがないのに、突然ヤマトからLINEメッセージが届いて驚きました。
最近、宅配業者を騙るEメールやSMSからフィッシング詐欺サイトへ誘導する詐欺がとても多いので「これは新手の詐欺メールだな」と思って信用しませんでした。
でも色々調べると、これはヤマト運輸が新しく始めたサービスだということが分かりました。天下のヤマトが、紛らわしいことしないでほしいですよね。
ここではそんな「突然届くヤマト運輸のLINEメッセージについて」詳しく解説しています。
この記事で分かること
ヤマト運輸からLINEメッセージが届く理由
私に届いたヤマト運輸からのLINEメッセージが↓こちらです。
この記事を読んでる皆さんのところに届いたものも同じですよね。そして誰も「ヤマト運輸を友達登録した覚えがない」のも同じだと思います。
それなのになぜこんなLINEが突然届くのかを解説します。
【理由】送り状とLINEの登録電話番号が同じだったから
理由は単純明快で、「送り状とLINEの登録電話番号が同じだったから」です。
厳密には電話番号の一致に加えて、以下の3つの条件もそろわないと届きません。
- LINEの通知メッセージの受信設定がONになっている
- クロネコメンバーズのお届け予定eメールが配信されない荷物
- 手書きではない送り状を利用した荷物
どうですか?LINEメッセージが届いた荷物は全部当てはまっていませんか?
これまでは、ヤマト運輸のLINE公式アカウントと「友だちになっている人」向けだったんですが、「友だちになっていない人」にも拡大されたので、今回急に届いたわけです。
このサービスが始まったのが2018年10月です。
LINEの通知メッセージとは
このサービスに使われているのが、LINEの通知メッセージです。
企業が自社のLINE公式アカウントを友だち登録していないLINEユーザーに、通知メッセージを送信できる機能です。
友だち登録していない企業からメッセージが届く機能があるなんて知りませんよね?私もヤマトから届くまで知りませんでした。
「勝手にそんなことして」と思うかもしれませんが、ユーザーの要否は関係ありません。LINEが管理している登録電話番号と、企業が持つ電話番号情報をマッチングすることで実現しています。
だたし広告配信は一切なしという条件があります。
公共性が高く、重要性・必要性の高いメッセージを配信して、ユーザーにメリットを提供するというのが通知メッセージのスタンスです。
ですから、2018年のサービススタート時の参画企業は以下の超大手企業6社だけでした。
- 東京電力
- 中部電力
- 東京ガス
- JAL
- ANA
- ヤマト運輸
今はもっと増えていますが、「広告禁止・ユーザーに必要な情報の通知」という条件は維持しながら運用されています。
【LINE】電力・ガス・航空・運輸などの企業6社との LINEアカウントに関する新たな取り組みを発表
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2067
【事情】再配達の手間とコストを減らしたい
ここは想像ですが、ヤマト運輸は通知メッセージを利用するにあたって、LINEに相当な利用料を払っているはずです。
そこまでして、疑われやすい方法でLINEメッセージを送るのかというと、「利用者とドライバー両方の手間を省くため」でしょう。
利用者はこのメッセージで「いつ荷物が届くのか」が分かって、もし届く日の都合が悪ければ配達日時の変更ができます。不在票からドライバーに電話して再配達を依頼する手間が省けます。
ドライバーは利用者が配達日時を指定してくれれば、不在で持ち戻る手間とコストが省けます。
宅配業界を苦しめる「再配達」
ネット通販の荷物の増加は、個人・家庭向けの配達が増えているということです。個人への配達は事業者向けの配達よりも不在の確率が高く、再配達が増えてしまうんです。
再配達の増加が、ドライバーの長時間労働につながりドライバーが長続きしない。すると残った人の労働環境がさらに悪くなるという負のスパイラルが宅配業界を苦しめています。
そもそも、普段当たり前に無料で利用している再配達ですが、宅配業者にすればドライバー+車が動いてコストが発生している仕事です。
コストを減らしたい(=再配達を減らしたい)と考えるのは自然な話です。
実際に通知メッセージを利用するようになって、「スムーズなお受け取りにつながっている」「クロネコメンバーズに登録するユーザーが増えた」という実績が出ているようです。
ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)の担当者は、「お届け予定の周知だけなく、日時変更をしてくださるお客様も増え、スムーズなお受け取りにつながっている」と話す。また、通知メッセージを受け取ってから、クロネコメンバーズに登録するユーザーも増えており、クロネコIDとLINEアカウントの単月の連携増加数が、導入前の3倍になったという。
広告配信はNG!ユーザーの利便性を追求した「通知メッセージ」活用|LINE for Business
https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20190426/
【感想】使ってみると意外と便利
この記事を投稿してから1年以上経っていますが、最近は受取日時の指定・再配達などでたまに使っていて、「意外と便利だ」と感じています。
例えば、LINEメッセージが届いた荷物が不在で受け取れないと、以下のような不在連絡がリアルタイムにLINEに届きます。
以前だと、自宅に帰ってから紙の不在連絡票がポストに入っていて「受け取れなかった」ことに気づき、それからドライバーさんに電話するという流れでした。
この場合、電話する時間が遅いと、当日の再配達が間に合わないこともありました。
LINEだと、不在だったタイミングにオンタイムで通知が届くので、外出先から帰宅時間に合わせて再配達の依頼ができます。これがすごく便利です。
それに、細かい話ですがドライバーさんに電話する通話料もかかりませんwww
そんなわけで、使ってみると意外と便利なシステムなので、毛嫌いせず使ってみることをおすすめします。
【要注意】本物のヤマト運輸か偽物かを判断する方法
ヤマトから突然届くLINEメッセージは、LINEの通知メッセージ機能を使った公式サービスだと分かりましたが、身に覚えのないメッセージを疑うのは良いことだと思います。
今後ヤマトを騙る偽物のLINEメッセージが届く可能性も否定できませんからね。
ですから、公式アカウントからのメッセージかどうかを見分ける方法を覚えておきましょう。
【確認】アカウント名左の緑の盾マーク
確認するのは、アカウント名左の緑の盾マークです。
これが付いていれば、本物のヤマト運輸からの通知メッセージと考えて間違いありません。
緑のという点が重要なので確認してください。紺色や灰色の盾マークもありますが、緑は別格です。
盾マークの色の違い
LINE公式アカウントの盾マークには「緑色・紺色・灰色」の3種類あります。公式アカウントの信頼度を見極めるのに重要なので覚えておきましょう。
- 緑色:公式アカウント
- 紺色:認証済み公式アカウント
- 灰色:未認証公式アカウント
信用度のランクは灰色 < 紺色 < 緑色の順で、緑が一番信用できる公式アカウントです。
灰色は個人・法人問わず誰でも作成できるアカウントで、LINEの審査はありません。ただし、LINEアプリで検索しても検索結果に表示されません。
紺色はLINEの所定の審査を経て開設された公式アカウントで、LINEアプリでの検索対象になります。チェーン店の店舗ごとのアカウントや、飲食店・WEBショップ・法人の利用が多いです。
緑色は紺色よりもワンランク上で、審査基準やコストは公表されていませんが大企業や著名人の公式アカウントで使われています。
公式アカウントは盾の色が、緑色なら「安心」、紺色なら「まず大丈夫」、灰色は「実際に会った人や店のアカウントなら信じる」と考えるのがベターです。
というわけで、ヤマト運輸の通知メッセージを受け取った時、アカウント名の左に緑の盾マークが付いていることを確認してから利用しましょう。
通知メッセージを受け取らないようにする方法
ヤマト運輸からの通知メッセージは受取らないようにすることもできます。方法は以下の3つあります。
- LINEの設定で通知メッセージをオフにする
- ヤマト運輸の公式アカウントをブロックする
- クロネコメンバーズに登録してeメールで受け取る
ひとつずつ詳しく紹介します。
LINEの設定で通知メッセージをオフにする
通知メッセージ機能をオフにすれば、ヤマト運輸だけでなく他のサービスからの通知メッセージも全て受信しなくなります。
手順は以下の6ステップです。
① ホーム画面を表示 ⇒ ② 設定アイコンをタップ ⇒ ③ プライバシー管理をタップ
④ 情報の提供をタップ ⇒ ⑤ 通知メッセージをタップ ⇒ ⑥ 通知メッセージ機能をオフ
ヤマト運輸の公式アカウントをブロックする
ヤマト運輸のの公式アカウントをブロックすると、ヤマト運輸からの通知メッセージだけ受け取らないように出来ます。
一旦公式アカウントを友だちに追加して、トーク画面の右上の∨アイコンをタップして、ブロックをタップします。
クロネコメンバーズに登録してeメールで受け取る
LINEにメッセージが届くのが嫌という方は、クロネコメンバーズに登録するのがおすすめです。
クロネコメンバーズに登録して、お届け予定eメールを受け取る設定をすれば、LINEに通知が届くことはなくなります。
そして、クロネコメンバーズの方で配達予定日時の変更や再配達依頼など、LINE公式アカウントでできることが全てできます。
公式ページ:クロネコメンバーズ
まとめ
ヤマト運輸からの突然のLINEメッセージは、信用できる公式サービスですから安心してください。
ただ、アカウント名左の緑の盾マークだけは確認してくださいね。
実際に通知があった日に、メッセージに記載された送り状番号の荷物が届いたので間違いありません。
突然だったので驚きはしましたが、自分で日時指定できない荷物や、指定したけど受け取れない場合は便利だと思います。ドライバーさんの手間も省けますしね。
私は公式アカウントと友だちになって、クロネコメンバーズにも登録して今後活用していこうと思っています。
今までは「不在だったらまた来てくれるし」と軽く考えていて、ドライバーさんと車が動いてコストが発生しているという概念がありませんでした。
これからは、できるだけ再配達で手間をかけないようにしようと思います。