
WiMAXも2019年10月から新料金プランがスタートしましたが、残念ながら大幅な負担増になりました。
大手携帯キャリアと同じく以下の3点が改正の主軸ですが、
- 「端末代の大幅割引なし」
- 「解約違約金は1,000円」
- 「期間条件なしも選べる」
旧プランと比べて実質月額で約1,000円も高いです。
これまで無料だった端末代が「全額負担になった」のは大きいです。端末代はUQ WiMAX・家電量販店系プロバイダーは15,000円、BIGLOBE WiMAXだと19,200円です。
それに2年契約できるのは良いですが、ハイスピードプラスエリアモードが有料(1,005円/月)になってしまいました。
ホント「総務省 余計なことしてくれたな」という感じです。
ここではそんな「WiMAXの新料金プラン」を徹底解剖して、デメリットや注意点を解説しています。
安くWiMAXを使いたい方はGMOとくとくBBをチェックしてください。11月からキャッシュバック額を上げて、全機種統一にしました。
法律で規制されているわけですから、近い将来こういうキャンペーンはやめざるを得ないはずです。ここにきての還元額アップにGMO最後の意地を感じます。旧プランで契約したい方はお早めに。
新「ギガ放題」プランについて
【微妙】月額料金が500円安くなって3,880円
新料金プランのギガ放題は月額料金が3,880円です。従来のプランは4,380円でしたから500円の値下げになります。
値下げされてもギガ放題の通信量に関する以下の2つの条件は同じです。
- 1ヶ月あたりの通信量制限なし
- 3日間で10GB使うと翌日の夜(18時頃~翌2時頃)に1Mbpsに速度制限される
というわけで、ギガ放題プランの使い勝手は変更ありません。
【注意】「別途機種代金」がいくらになるのか!?
月額料金の下に別途機種代金と書かれています。これがいくらになるのかが重要です。
旧プランだとUQ WiMAXの場合、20,000円の端末を3,800円で端末を販売していました。UQ以外の代理店(プロバイダー)契約だと0円(または1円)が当たり前でした。
しかし、今回の改正電気通信事業法では「端末実質0円」など、端末代の割引で契約を促すことを禁止しています。
月額料金が500円安くなって3,880円になっても、「別途機種代金」で相殺されてしまいます。
端末代は15,000円 or 19,200円
端末代はUQ WiMAX・家電量販店系プロバイダーが15,000円、BIGLOBE WiMAXが19,200円です。
UQ WiMAXは契約時の一括払いのみで、家電量販店は500円×30回払い、BIGLOBEは800円×24回払いでの分割払いに対応しています。
いずれにしても、旧プランで無料だった端末代が全額負担になったのは大きいです。
月額料金は500円安くなりましたが端末代が全額負担になってしまったので、新料金プランでは「利用料+端末代=月額料金」として考えないといけません。
【良い】契約期間の選択肢が増えた
新料金プランは契約期間の選択肢が以下の5つに増えました。
- 3年
- 2年(自動更新あり)
- 2年(自動更新なし)
- 1年
- 期間条件なし
ただ、プロバイダーによって扱う契約期間が違うのがとてもややこしいです。
3年 | 2年 (自動更新あり) |
2年 (自動更新なし) |
1年 | 期間条件 なし |
---|---|---|---|---|
家電量販店 | UQ WiMAX 家電量販店 |
UQ WiMAX 家電量販店 |
BIGLOBE | UQ WiMAX 家電量販店 |
無くなったかと思った3年契約も実は残っていて、3年契約だと2年・1年契約だと1,000円の契約解除料が9,500円になるという、よくわからない設定です。
でも3年契約だとハイスピードプラスエリアモードが無料で使えます。
【注意】6ヶ月以上使うなら期間条件なしは高い
期間条件なしの場合、いつでも違約金なしで解約できますが、月額料金が170円高くなって4,050円になります。
この170円というのが微妙な料金設定で、「6ヶ月以上使うなら期間条件なしより2年契約した方がお得」と分かりました。
利用月数 | 2年契約 | 期間条件なし | |
---|---|---|---|
月額料金 | +解約違約金 1,000円 | ||
1ヶ月 | 3880 | 4880 | 4050 |
2ヶ月 | 7760 | 8760 | 8100 |
3ヶ月 | 11640 | 12640 | 12150 |
4ヶ月 | 15520 | 16520 | 16200 |
5ヶ月 | 19400 | 20400 | 20250 |
6ヶ月 | 23280 | 24280 | 24300 |
7ヶ月 | 27160 | 28160 | 28350 |
8ヶ月 | 31040 | 32040 | 32400 |
9ヶ月 | 34920 | 35920 | 36450 |
10ヶ月 | 38800 | 39800 | 40500 |
半年以内で解約する前提なら、WiMAX レンタルを利用した方が安いし、「期間条件なし」は実質的にはメリットの無い契約条件だと思います。
更新期間が1ヶ月から3ヶ月に延長
旧プランでは解約金なしで解約できる期間が1ヶ月しかなかったですが、3ヶ月に延長されました。
2年契約は契約月から25ヶ月が契約期間で、契約期間の最終月+2ヶ月が更新期間になります。
例えば2019年10月に契約したら、2021年10月~12月の3ヶ月間が更新期間です。この間に解約すれば1,000円の違約金は必要ありません。
(家電量販店の3年契約だと更新月は旧プランのまま1ヶ月です。)
【悪い】ハイスピードプラスエリアモードが有料
従来プランでは3年・4年契約するとハイスピードプラスエリアモードが無料で使えました。
それが新料金プランの2年・1年契約だと有料です。ハイスピードプラスエリアモードを1ヶ月中に1度でも使うと月額1,005円のオプション料金が加算されます。
WiMAX回線の他にau 4GLTE回線が使えるようになる通信モードです。LTEはWiMAXよりエリアが広くつながりやすいので、WiMAXの電波が入りにくい場所や圏外の場所でもルーターが使えるようになります。(通信量は契約プランに関係なく1ヶ月7GBまで)
ルーターを持ち歩いて使う人はハイスピードプラスエリアモードが使えた方が便利です。
ハイスピードプラスエリアモードが使えた方が、WiMAXルーターの使える範囲が広がって便利ですが月額1,005円は高いと思います。
まとめ「ポイントになるのは端末代の負担額」
UQ WiMAXの新料金プランが従来のプランと比べて良いところは以下の3点です。
- 契約期間の選択肢が増えた(3年・2年・1年・期間条件なし)
- 解約違約金が安くなった(最大19,000円 ⇒ 1,000円 or 9,500円)
- 更新期間が長くなった(1ヶ月 ⇒ 3ヶ月)
ただ良いことばかりではありません。気になるのが以下の4点です。
- 端末代の負担が増える(0円 ⇒ 全額負担))
- 2年・1年契約だとハイスピードプラスエリアモードが有料(1,005円/月)
- 6ヶ月以上使うなら「期間条件なし」は割高
端末代はプロバイダーによって違って、15,000円のところと19,200円のところがあります。いずれにしても旧プランの0円に比べて大幅な負担増です。
まだ端末代0円の旧プランで募集しているプロバイダーも多いので、端末代を払いたくない方は旧プランで申し込みましょう。